オペ室に異動して生活リズムが変わった。体調管理、どうしてる?

オペナース

看護師になって、もう5連勤なんてすることないと思ってた。毎日朝早く起きるの辛すぎ… 

病棟からオペ室へ異動したとなると、仕事内容はもちろんですが、生活リズムががらっと変わりますよね。異動のストレスも相まって、体調を崩しやすくなります。

私は身体のあらゆる箇所に不調をきたしました 

この記事では、オペ室での体調変化や管理について、現役オペナースの私が実際に経験した不調などを交えてお話していきます。

これまで不定期勤務だったのが、カレンダー通りの休みになる

看護師といえば、夜勤ありの不定期勤務。
オペ室も夜勤はあるのですが、異動後しばらくは夜勤には入りません。

夜間行われるオペ=緊急性の高いオペ=心臓血管外科や整形外科の外傷が多い

そのため、経験を積み、全科一通りの器械出し・外回りに入れるようになってから夜勤が始まることが多いのです。
病院や施設によって異なるとは思いますが、私の病院ではスタッフの状況に応じて、1年~2年ほど夜勤がありません。

月曜日から金曜日まで平日5連勤となると、嫌だな~…と思う看護師さんは多いのではないでしょうか。
私は病棟勤務時代には、日勤が3日続くだけでかなり疲弊していました。

 夜勤前や明けは寝られるし、休日勤務はいつもよりのんびりしてていいですよね。
 日勤はとにかく忙しいし、何日も連続で朝起きるのがもう無理と思ってました

不規則な毎日から、規則正しい生活リズムに戻すのは案外難しいものです。

しかし言い換えると、不規則勤務が辛い、悩みだと感じている方にとっては、オペ室配置になって生活リズムが整えられることはメリットですね。

毎朝起きるのが辛い

病棟勤務時代は、看護師じゃない友人と会って「平日5連勤している人って本当にすごい…」と思っていましたが、自分もそんな生活をするようになったわけです。

 高校、大学時代はちゃんと平日朝起きて授業を受けに行っていたはずなのに…
 毎日朝起きるのってなんでこんなに難しいんだろう?

夜勤のある不規則な生活よりも、身体にはいいのかもしれませんが、
毎朝の早起きに慣れるのが、最初の大きなハードルになる方もいるかもしれません。

早寝が必須

朝早いためもちろん夜早く寝なくてはなりません。
これにも得意不得意があるかもしれませんが、夜型さんは規則正しい生活になることにより睡眠自覚が短くなってしまう可能性が高いですね。

長時間のオペについていたり、ずっと立ちっぱなしだったりと、体力勝負の側面も大きいです。
睡眠時間はしっかりと確保したいところですね。

 私は、寝なくてはいけないというより、早い時間にもう眠くなっていました。
 異動当初は20時に寝たりしてたことあったなあ…

週末までが長い

病棟時代は2日行ったら休み、すぐ次の夜勤が来る、といった感じの勤務でしたが、
異動してからは5日勤務2日休みとカレンダー通りになります。

休みがなかなか来ない…という感覚になります。5日間の疲れが2日間で癒せるはずもなくまた次の1週間が来ます。

余談ですが華金の嬉しさはひとしおです。カレンダーの祝日にも敏感になります。

器械出しに入るとこんな弊害が…

器械出しナースとは、上の写真のように、衛生的手洗いを行い、滅菌されたガウン・手袋を装着して、
医師と一緒に手術台の周りに立ち、オペに必要な器械を準備したり、医師に渡したりする役割の看護師のことです。

自分は手を洗ってガウンを着て「清潔」になっているので、
滅菌された器械や、患者さんの消毒された皮膚、滅菌されたシーツ以外のものは触れません。

腰から下に手を下ろすこともできません。
よくドラマで見るこの格好ですね。

常にこのように手を胸の前に上げていなければならないわけではないですが、
患者さんの体内に入る器械や糸、針を触る手は絶対に清潔に保たなければならないため、
清潔な器台の上などに置いておく必要があります。

長いオペに器械出しとしてついている時には、お昼には休憩のため別のスタッフが交代に来てくれますが、1日の8時間勤務のうち、ガウンを脱げたのは昼休憩の1回1時間だけ、なんてことも日によってはざらにあります。

トイレに行けない

1度器械出しナースとしてガウンを着ると、上述したように早々オペを降りることはできません。
異動前から、トイレのことについては心配していました。

オペ中にどうしてもトイレに行きたくなったらどうすればいいんだろう…?と不安でした

しかし意外と、器械出しとして術場に立っている時には、緊張感からかあまり尿意を感じることはありません。私もそうですが、先輩や同期もそう話している人が多いです。

私は朝はあまり水を飲みすぎないように気を付けて、
出勤前・出勤後・手洗い直前とこまめにお手洗いを済ませていることで、
絶体絶命のピンチに陥ったことはありません。笑

しかしトイレ回数が少ないことで膀胱炎になりました。
異動当初、なっては治りを何度か繰り返し、辛い残尿感や痛みに悩まされましたが、今は落ち着いています。

オペ室の先輩や同期にも膀胱炎経験者は多数いるようです。
行ける時にこまめに行くようにして、勤務が終わった後にはたくさん水を飲むようにした方がいいですね。

ちなみにどうしても我慢できそうにない時には、外回りの看護師に伝えましょう。
他の部屋に余裕があれば、代わりの器械出し人員を連れてきてくれます!

座れない

オペ中は基本的にずっと立ちっぱなしです。
病棟ではバタバタと走り回って忙しいですが、それとはまた違う辛さがあります。
長時間同じポジション、同じ恰好で動かずにいるので、「これまでと全く違う筋肉や忍耐力が必要…」と感じたのを覚えています。

私はとにかく腰が痛くなりました。
重度の腰痛でコルセットをつけている先輩もいます。

対処法としては、背筋を伸ばして正しい姿勢で立っていることでしょうか…
オペが終わった後にしっかりストレッチすることも大切ですね。

私は、しばらくスクワットして下半身を鍛えたら何故か腰痛が治りました 

気分が悪くなる

はじめのうちは、慣れない環境や立ちっぱなしの辛さ、オペによる血や電気メスの匂いなどで気分が悪くなって倒れるスタッフも多くいます。

貧血や迷走神経反射が起こっていると推測されますが、耳がキーンとしてきたり、視界に砂嵐やもやがかかってきたり、生あくびが頻繁に出始めたりすると倒れる一歩寸前です。

そのまま立っていると危ないので、迷わずに外回り看護師に気分が悪いことを伝えましょう。
手術台の周りにはメスや針などの刃物、
1点しか無く不潔にしてしまうと大変な器械などがたくさん置いてあるので、
倒れると危ないですし、手術を止めてしまうことにもなりかねません。

オペ室看護師の誰もが、器械出し中の気分不良を経験したことがあります。無理はしないでくださいね。

脚が浮腫む

直介中は病棟のように動き回れず、立ちっぱなしのため、脚が浮腫みやすくなってしまいます。

私の所属するオペ室では、仕事中から着圧ソックスを履いているスタッフが多いです。
私も持っていますが、夕方の脚のだるさや浮腫みが多少楽になります。

帰宅後、余裕があればマッサージをしたり、
寝る前に仰向けになって足を上げ、壁に立てかけたりと、
疲れを溜めないような対策が必要です。

私も浮腫みや脚のだるさには未だに慣れず、悩まされています… 

体重の増減

生活リズムが変わることで、体重に影響があることも…。

痩せた

異動のストレスで食事量が減ってしまい、体重が落ちてしまう人もいます。
私と一緒に異動した同期は一時的にかなり体重が落ち、体力的にきつそうでした。

食べられずに痩せてしまうとやはり免疫力が落ちるため、何とかストレスと折り合いをつけていきたいところです。

太った

私は食べてストレスを発散するタイプだったので、こちら側でした。

また、病棟時代と比べて、オペ室では運動量が明らかに落ちます。
患者搬送やナースコールに奔走しなければならない病棟と比べて、オペ室は立ちっぱなしで動けない時間も長いため、あまり燃焼していないなあ…と感じる方もいるかもしれません。

オペ室に来て増えた体重、まだ戻せていません… 

免疫力の低下

オペ室異動当初は、睡眠不足、栄養バランスの乱れ、ストレス等々、免疫力低下の要因がたくさんあります。
私は膀胱炎以外にも、胃炎や扁桃炎、生理不順などマイナートラブルを繰り返しました。
ひとつの不調がまた別の不調を引き起こして…というように悪循環が生まれてしまうと、体調不良が長引いてしまいます。

段々オペ室の仕事にも慣れてきた、楽しくなってきたなと思えるようになってからは身体の不調も消えたような感じがします。

ストレスってバカにできません。自分に合った方法で発散してくださいね 

自分の受診が難しい…

オペ室看護師が休んでいる時、市中のクリニックもまた休んでいる

平日勤務のため、不調が起きて休日に受診したいと思っても、クリニックもお休みされています。
平日、少し遅くまで診療を行っているクリニックを探して予約を入れて、
その日は定時で帰らせてもらうよう調整するなど、受診するのに苦労することがあります。

少し前から入れられる予定や、検査の場合には、管理者にお願いして平日に有給を確保してもらうのも手です。

病棟時代の平日休みって、すごく貴重だったなあと実感します 

体調不良で休む場合

朝起きて発熱している場合には、感染リスクを避けるため、出勤はできません。

自分がその日直介や外回りで手術につく予定であっても、
フリーの看護師が何人かいるため、代わってもらうことは可能です。
病棟よりも、急な病欠などに対応できる人員が多数いることは、オペ室の強みです。
我慢せず職場に連絡して、お休みをもらいましょう。

受診してしっかり休んで、また万全の体調で次の出勤に備えたいですね。

リズムを掴んでしまえば快適⁉

以上、私がオペ室に異動してから経験した不調を交えながら、オペ室での体調管理についてお話してきました。たくさん並べましたが、今は体調を崩すことも少なくなり、元気に働いています。

冒頭で規則正しい生活リズムに戻すのが難しいと述べましたが、慣れてしまえばこっちのものです。
早寝早起きで仕事に行き、定時で帰れば毎日アフターファイブを充実させることも可能です。

慣れるまで、不調やストレスを乗り越えるまでが辛いかもしれませんが、
無理せず、お休みを活用してストレス発散しながら、体調管理を行っていきたいですね。

それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました😌

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