オペ室に異動して辛かったこととか嫌なことについてはもうよくわかったので…
次はよかったこと教えてもらえます?
失礼しました(笑)もちろんいいこともありますからね!!
前回記事はこちらです。
オペ室勤務、悪いことばかりじゃない!
特殊な環境ゆえ、配置人数、そもそも配置を希望する人数も少なく、中の様子が伺いづらいオペ室。
私も前回までの記事でネガティブなことを多くお話してしまったのですが…
オペ室勤務だって、楽しいことや良いこともたくさんあります!
この記事では、オペ室で楽しく働いている現役オペナースの私が、オペ室勤務の良いところについてお話していこうと思います。
オペ室勤務のメリット~プライベート編~
カレンダー通りの休みになる
これに関しては前回記事でもお話しましたが、メリットと思われる方、デメリットと思われる方二極化するかもしれません。
看護師といえば、夜勤ありの不定期勤務。
土日祝日年末年始お構い無し、世間が休んでいる時に自分は働いている…なんてことは当たり前ですよね。
オペは通常、定例で行われるのは平日の8~17時のみです。
その他の時間外で行われているのは入室や退室が遅れてしまったオペか、緊急オペに限ります。
また、病棟時代は月に6、7回も夜勤があった!なんて方も多いのではないでしょうか。
オペ室でも夜勤はあるのですが、異動してから1~2年ほどは無し、入るようになっても月に2、3回と少なめです。
オペ室の勤務形態は、不定期勤務や夜勤が辛かった、という人や、
子どもをもちながら働くママナース・パパナースにはおすすめできます!
平日のお出かけの方が空いてて便利だった、という方にはデメリットかもしれませんが…
規則正しい生活、案外QOLが高いです♪
定時退勤でアフターファイブが空く
病院や施設によりますが、病棟と比べて定時で退勤できることが多いです。
上述した通り、オペが行われるのは平日の8~17時。
時間内に終わらないオペについていると残業することもありますが、遅出や夜勤の人に交代してもらえれば帰れます。
平日5日勤だから、定時帰りじゃないとやってられないんですけどね…笑
17時に帰ることができれば、夜は案外長いものです。
退勤後そのまま同僚とご飯を食べに行ったり、ジムに通ったりしている人もいます。
病棟時代には時間の確保が難しくてできなかったことに挑戦するのもいいかもしれません。
私は空いた時間でブログを書くことができています!
私がオペ室に異動してブログを始めたきっかけに関して、よろしければ下記記事をご覧ください。
人脈が広がった
病棟でも、リハビリのセラピストさんや、退院調整時にソーシャルワーカーさん、その他多くの他職種の方と関わりますが、
オペ室では全外科診療科のオペに入り、それぞれのオペで医師や臨床工学技士、医療機器業者の方などさらに多くの他職種と協働することになります。
他職種の違う視点をそばで学べるのはもちろん、
プライベートでのいいお付き合いに発展することも…?
病棟で働いているよりも、出会いは多いかも!
オペ室勤務のメリット~仕事編~
病棟のような煩雑さがない
オペ室は、患者さんが全部屋退室してしまえば、次の業務は部屋の片付けや次のオペの準備です。
24時間365日患者さんがいて、ナースコールが鳴れば対応に走り、夜中のせん妄や不穏に寝ずに対応、大量の便失禁で寝衣もシーツも全とっかえ…といった煩雑さが日常の病棟とは、「忙しさ」の種類が少し異なります。
オペ件数が非常に多い日や、急患オペがたくさん入る日には、準備に走り回ることもありますが、
1件のオペに直介または外回りとしてついている場面では、あまりにも多重課題になりすぎることは病棟よりも少ないです。
オペが始まって終わるまでは、その患者さん一人のことに集中することができます。
夜勤で勤務者が少ない場面や、オペの入室時間・人員配置を決定するリーダー役割を取り始めるとまた話は変わってきます。その話はまた追々…。
全診療科の幅広い知識を得られる
看護師は「ジェネラリスト」を目指せと言われることも多いですが、単科病棟では実際に見ることのできる疾患や治療の幅はそれほど多くなく、勉強しようにもイメージがつかないこともありますよね。
オペナースは全外科診療科の手術を実際に見ることができるため、手術や解剖に関して幅広く知識を得ることができます。
その中で自分がより興味のある分野や好きな診療科を見つけることもでき、今後のキャリアにおいても大いに視野を広げることができると思います。
とは言え毎日違う診療科のオペについていると、知識も「広く浅く」になりがちなため、
より学びを深めていくためには直介・外回りの範囲にとどまらない追加の勉強が必要です。
達成感が得られる
オペ室での仕事は毎日達成感に溢れています!
- 直介として、難しい心臓血管外科の器械出しをスムーズにできたこと
- 外回りとして、長時間のオペでも褥瘡や皮膚トラブルを一つも作らずにケアができたこと
- 先生が難しいと言っていた胆道再建を無事に終えられた場面を労ったこと
- 危ない位置の脳腫瘍摘出オペで、患者さんが覚醒後しっかり従命動作があったこと
などなど…日々のオペ一つ一つを無事に終えられることが嬉しく、達成感があります。
また、オペ室では易しい直介業務から始まり、段々難しいオペについたり、外回り業務に挑戦したりと、徐々にステップアップしていくことができます。
毎日つける術式やできる技術が増えていき、自分が成長していることを感じられる場面が多いです。
一つひとつクリアしていく感覚が楽しくて、モチベーションが上がります
オペって興味深い…!
オペ室では毎日、オペナースとして働き始めるまでは想像したこともなかったような、凄い手術が行われています。
- 悪性腫瘍部分を取るために一度切った腸を、再度繋げばまたこれまで通りに機能し始める。
- 顔の皮膚欠損部位に、太ももから皮膚を植皮するとそこで生着する。
- 喉が腫瘍で塞がれてしまったため、頸部に新たに呼吸の通り道を作る。
挙げればきりがありませんが、人間の「生きる力」や医療の進歩に、毎日新しい発見や気付きがあり、驚きの連続です。
まとめ
オペ室勤務のメリットに関してお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
オペナースとは、手術を実際に見ることができるだけでなく、
患者さんの人生における重要イベントである「手術」に、
それを進行するチームの一員として関わることのできる、
もちろん責任重大ではありますが、本当にやりがいのある仕事です。
なかなか敬遠されがちなオペ室勤務ですが、私はプライベート面でも仕事面でも、大いに充実させることができています♪
この記事を読んで、オペ室に興味を持ってくれたり、素敵な職場だな、と思ってくれたりする方が一人でも増えたら嬉しいです!
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました🥰